代表的な皮膚移植の症例を掲示します。
表皮移植:文字通り表皮のみを移植します。最も薄い皮膚移植です。
顔には顔の皮膚でないと、色調や肌理が違うので、どんなにうまく生着しても綺麗にはなりません。
表皮移植は特殊な皮膚移植で、生着しやすく、色素沈着やひきつれも起こしません。皮膚の前癌状態です。約5mm離して、取り残しの無いようにしかも、できるだけ浅く切除し
太ももの皮膚を薄く採取し、さらに、酵素処理で表皮の部分だけを分離して、移植しました。
分層植皮:
中間層植皮とも言われます。薄い皮膚移植(植皮)とやや厚い分層植皮があります。 生着しやすいのですが、色素沈着やひきつれが起こりやすいのが欠点です。
皮下の血管網付き全層皮膚移植:
深いヤケドには分厚い皮膚移植(全層植皮や皮下血管網付き全層植皮)が機能的には優れています。

皮膚移植が必要です。
全層皮膚もしくは皮下の血管網の付いた厚い皮膚が機能的にも優れています。
うまく生着すると、柔らかく弾力に富み、関節の機能を維持できます。
見た目も非常にきれいになります。