医療法人恵生会 長瀬内科医院  岡山市北区の医院です。 診療科:内科、小児科、皮膚科、形成外科
粉瘤(ふんりゅう)とは  「このページは粉瘤1です」

粉瘤ふんりゅう皮膚の良性腫瘍の1つです。表皮嚢腫ひょうひのうしゅ),アテローマ、アテローム とも呼ばれています。
脂肪のかたまりと思われがちですが、実は表皮でできた袋のような腫瘍です。
 表皮は細胞分裂を繰り返して、角質層となり、最後は、「あか(垢)」とになって脱落します。袋の中には「垢」がたまっていきます。
表皮の袋ですから体のどこにできても不思議ではありません。多発する人もいます。
・炎症や感染を起こすと、炎症性粉瘤 とか、感染粉瘤(画像)と呼ばれています。

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頬骨部の粉瘤        部位別の症例はこちら(粉瘤3) 


原因
 ・
毛穴の一部分の組織が皮膚の深いところで、袋状になったものが多い。この場合は、皮膚の表面に開口部を持つことが多く、「絞り出すと、白いあぶらの様なものが出ていたが、出なくなって、ふくれてきた。」と言う人がそうです。
・ケガなどで表皮の一部が皮下に入り込んで出来る場合もあります。
・多発する場合は生まれつきの(先天性)体質によるものです。
、 脇の下、お尻などに多発します。
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開口部が黒くなることがあります。


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症状
皮膚の良性腫瘍です。自然に消えることはありません。
    しこり、こぶ、できもの、ニキビの親玉?、脂肪のかたまり?と思っている人が多いようです。
    小さいうちは皮膚から盛り上がらずに、皮下にクリクリしたものを感じる程度ですが、放っておくと少しずつ大きくなります。急に大きくなってくる場合もあります。
・炎症や感染を起こすと赤くなって、腫れて、痛みも出てきます。炎症や感染を繰り返す場合もあります
 稀に、癌になることもあります。
      
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診断
当院では
超音波(エコー)検査をして、粉瘤か脂肪のかたまり、かなどを判断しています。
さらに、炎症を起こしていない粉瘤と炎症を起こしている粉瘤(炎症性粉瘤)は超音波検査で判別できます。

☆治療法が全く異なりますので、炎症を起こしていない時期の手術をお勧めします。

画像検査をしないで診断や説明をしているお医者さんが多い様です。
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治療法
 ☆ 粉瘤の治療法
   
小さいうちに手術で袋ごと取り出すことをお勧めします。
    ・小さい方が傷跡も小さくて済みます。 袋を取り残すと再発します。
   ・化膿して、赤く腫れたり、痛くなった時炎症性粉瘤)は、
        抗生剤を飲んだり、切開して中の膿を出して、炎症や化膿を治す必要があります
        切開して中身だけを出しても、袋が残っているので、いずれ再発します。 
              炎症が完全に引いて、粉瘤が再生してからの手術になります。
    ・炎症や化膿を繰り返す場合もありますので、手術のタイミングを逃さないことが大切です。
したがって、
粉瘤」と言われたら、炎症や感染をおこしていないうちに袋ごと摘出することをお勧めします。
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当院の手術法
一般的な方法は下図のb法ですが、
当院では主にc、d法(小切開法..画像で手術しています。この方法は超音波検査で粉瘤の状態を確かめなければできません。小切開内容物一部排出後の摘出術画像d法の変法です。



自然に治ることはないので、小さいうちに手術した方が、大きくなってから手術するよりも、キズ跡は小さくてすみます。

小切開法 (小切開摘出術)
顔面の粉瘤
小切開法:小切開摘出術
です。

 この方法は、一度も炎症を起こしたことのない人には、お勧めします。
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頬の粉瘤の小切開摘出術です。
2015.9 の手術です。

数年前よりの粉瘤です。左頬に約2cmの大きさです。
超音波検査では境界明瞭です、内容物が一様なので、クリーム状になっていると思われます。
小切開で摘出しました。
割を入れてみると、やはりクリーム状でした。
キズ跡は殆ど目立ちません。
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小切開法:小切開内容物一部排出(圧出)後の摘出術
小切開内容物一部排出(圧出)後の摘出術は小切開法よりも、さらにキズ後を小さくするする方法です。
胸の粉瘤です


この方法で、小さな切開から、袋を出来るだけ剥離します。その後、袋の一部を切開し、中身を少し圧出します。そうすると中身が減り、深部が見えるので更に剥離を続け、袋を綺麗に取り出します。 この方法は超音波検査で袋の状態を確かめておかないと出来ません。

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2019.3の手術です。兵庫県在住の男性です。数年前より出現。何度か排膿したこと有り。

小切開法です。頬の皺の線に沿った小さな切開線をデザインします。丁寧に剥離し摘出します。
キズ跡は1cm位で目立ちません。
 

超音波検査では2つに見えますが、連続を確認しました。

以前、排膿したことがあるので、その部分に線維化が起こり、いびつな形になったと思われます。

普通に取れば3,4cmのキズ跡になるでしょう。へそ抜き方では100%再発すると思われます。

小切開法には超音波検査が必須です。
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耳たぶの炎症性粉瘤 :小切開内容物一部圧出後の摘出
耳の炎症を起こした粉瘤です。 

 切開排膿も考え、小切開法施行。少し剥離後、袋に小切開を加え、内容物を少し排出、膿も出て、袋をがちいさくなったところで、深部に剥離を続け、全摘出しました。

 袋の大きさは1.5x1cmm、皮膚の切開は約5mmですみました。

 キズ跡は殆どわかりません。

 炎症を起こしていても、まずは考慮してもいい方法です。

しかし、炎症を起こした粉瘤の治療の基本は:腫れが引くまで待つか、切開排膿です。

常には期待しないでください。
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 頬の粉瘤、 小切開法。 2018.11の手術です。 
   県外の女性で、「キズ跡を出来るだけ小さくしたい」と言って受診されました。


近くの形成外科、皮膚科を何件か受診しましたが、「2,3cmのキズが残る」 と言われたとのことです。
小切開法(内容物一部圧出後)で摘出しました。キズ跡は7mmで済みました。
遠方の方ですので、初診、手術、抜糸の3回の受診で終了としました。
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小さい粉瘤、比較的小さな粉瘤
小粉瘤
小粉瘤:

当院ではφ5mm程度までの大きさの粉瘤を小粉瘤といっています。小さいととりにくいので、「様子を見ましょう」「小さいから気にしなくていい」「もう少し大きくなるまで待ちましょう」と説明しているお医者さんがが多いようです。
放っておいて大きくなることはあっても消えることありません。
又、粉瘤を疑われた5x5mmの皮下腫瘍が癌だったという報告がありますので、
当院では積極的に手術しています。    2018.10

粉瘤臀部(お尻)の小粉瘤です。

できる限り摘出しました。   
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外来で偶然発見しました。ご本人は全く気がついていませんでした。
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くり抜き法、へそ抜き法

くり抜き法、へそ抜き法..小さな穴を開けて、中身を出して、それから袋を引っ張り出して、そのまま縫わずに治す方法です。キズ跡は小さくなりますが、決して綺麗になるとは言えません。再発することがあります。




「皮膚疾患最新の治療2017-2018 南江堂2017.1.30」でも
         へそ抜き法はキズは小さいが、取り残しや炎症を起こしやすく熟練が必要、、、 とのこと
くり抜くことができる小さな粉瘤には適しています。とりあえずの処置としてはいいでしょうが、完全に摘出することはあまり期待しないほうがいいでしょう。2018.6.12
再発するとかえって取りにくくなります(下図参照)    
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鼻唇溝の粉瘤 : へそ抜き法 (くり抜き法):再発
23歳の男性です。大阪でくり抜き法の手術を受け、1年後に再発しました。


へそ抜き法でできたキズ跡を切除して、そこから粉瘤を摘出し、縫合しました。キズ跡は縫った方が綺麗になります。

再発すると周囲が瘢痕で硬くなり、取りにくくなります。最初から小切開で手術する方が良かったと思われます。
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背部の粉瘤 : へそ抜き法 (くり抜き法): 再発

55歳男性 数年前、背部の粉瘤を東京のクリニックで 、くり抜き法と思われる手術を受ける。1年前より同部に違和感あり、当院を受診。



単純な粉瘤の再発と思われましたが、超音波検査で、変形した再発粉瘤と診断。

瘢痕や癒着が強く、剥離が難しかったですが、注意深く剥離し摘出しました。


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炎症性粉瘤、感染(性)粉瘤

感染(性)粉瘤、炎症性粉瘤  気分が悪くなるかもしれませんので、苦手な方はご遠慮下さい。

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痛みや腫れが強いときは、切開、排膿をします。



臀部のパンパンに腫れ上がった感染粉瘤です。切開すると大量の膿が出てきました。

*:炎症や感染を起こしていると手術はできません。近くの医院で診てもらって、抗生剤、痛み止め等を処方して貰ってください。

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炎症後の粉瘤

炎症後の粉瘤です

 

粉瘤は炎症や感染を起こすと、周辺に肉芽、瘢痕、線維成分ができて、手術は難しくなります。大きく切除すれば、問題なく取れるのですが、キズ跡は小さい方がいいので、表面が薄くなっている部分を含めるようにして摘出しました。
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少し感染がおさまった時に手術を希望されました。この場合の手術は、少し大きめに切除しなければなりません。
しこりに気がついたら、感染を起こさないうちの、早めの受診をお勧めします。
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手術せずに治したい方へ

・手術せずに治したい方へ
      H9の新聞記事です。 



 皇太子様(現:徳仁天皇)も手術されています。手術で摘出するのが一番いい方法ということです。         
飲み薬や塗り薬では治りません。                          
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